「最近、階段の前で立ち止まることが増えた」「ソファに乗るときに一瞬ためらう」
そんな愛犬の小さな変化に、戸惑いや不安を感じている飼い主様も多いのではないでしょうか。
体重5kgほどの小型犬でも、高さ40cmの場所から飛び降りると、着地の瞬間には体重の約3〜5倍もの衝撃が前足や腰にかかると言われています※1。加齢とともに筋力や視力が低下した老犬にとって、この一瞬の衝撃が椎間板ヘルニアや関節炎、思わぬケガのきっかけになることもあるのです※2。
「うちの子はいつまでも元気で若々しいから」と、つい油断してしまうこともあるかもしれません。しかし、実際の年齢を踏まえて、段差の前でためらう・後ろ足がふらつくといった小さな仕草が見られたら、それは住環境を見直すタイミングかもしれません。
この記事では、老犬の暮らしに合わせたステップ・スロープの選び方と、手作りする際の注意点を、設置場所別にご紹介していきます。
老犬にスロープ・ステップが必要な場所

家庭の中には、以前は何ともなかったのに、少しずつ愛犬の足腰への負担を積み重ねていく「見落としがちな段差」がいくつも潜んでいます。犬ちゃんの生活動線をこの機会に見直してみてください。
● ソファ・ベッド周辺
もっとも使用頻度が高い場所です。繰り返しの上り下りやジャンプは、関節や椎間板に少しずつダメージを蓄積させていきます※2。
● 階段
犬が階段を使うとき、上るときは後ろ足だけで、下りるときは前足だけで全体重を支える体勢になります。普段は4本足で立っている犬にとって、この負担は人間の3倍以上とも言われ、踏み外しによる落下は骨折や神経の損傷など重大なケガにつながる恐れがあります※3。
● 玄関(上がりかまち)
毎日の散歩で必ず通る場所ですが、一般的な上がりかまちの高さは15〜18cmほどで、これでも足腰が弱った老犬には負担になります。
● 車への乗降
SUVやミニバンなど車高の高い車は、シートまでの段差が大きく、小型犬やシニア犬にとって特に高いハードルになります。
📖足腰の衰えそのものについて詳しく知りたい方は、老犬の足腰が弱る原因と対策の記事もあわせてご覧ください🐾🐕
📖歩行そのものに不安がある場合は、スロープだけでなく歩行補助のハーネスを併用する選択肢もあります。ハーネスの選び方はこちらの記事で詳しくご紹介しています🐕🦺💚
ステップとスロープはどちらがよい?

愛犬の足腰の状態や犬種によって、向いているタイプは異なります※1。
| タイプ | 向いている犬・特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| ステップ型 | 比較的足腰が元気な老犬。段差を分割して昇降を楽にする | 段の高さが合わないと逆効果。柔らかすぎると沈み込んで不安定になる |
| スロープ型 | 足腰がかなり弱った犬、短足犬種(ダックスフンド、コーギーなど)、超小型犬。段差をなだらかな傾斜でつなぐため、足の踏み込み動作が少なくて済む | 角度が急だと滑り落ちるリスクがある。設置にスペースが必要 |
段差の目安として、1段あたり15cm以下、スロープの角度は25度以下が使いやすい範囲とされています※4。
判断に迷う場合は、自宅の階段を愛犬がスムーズに昇降できるかどうかを目安にするとよいでしょう※1。スムーズに上り下りできるならステップ型、足元がふらついたり段差の前で立ち止まったりする様子が見られるなら、スロープ型を検討してみてください。
設置したら、まず3ステップで慣らしていく
新しいアイテムを設置しても、愛犬がすぐに使ってくれるとは限りません。初めて見るものに警戒心を抱く犬は多く、特にスロープは足元が不安定に感じられて嫌がるケースもあります。以下の3ステップで、無理なく慣れてもらいましょう。
① 誘導と慣らし:最初の数日は、ステップやスロープを部屋に置いて自由に匂いを嗅がせたり、スロープの上部におやつを置いて前足だけでも乗ってくれるよう誘ったりしながら、自発的に近づけるよう慣らしていきます。乗ることを強制しないことがポイントです。

② 上り下りの練習:上り下りの誘導には2つの方法があります。
おやつで上まで(あるいは下まで)誘導し、上手にできたら褒めてご褒美を渡す方法は、食いしん坊の子に向いています。
飼い主様がリードで軽くサポートしながら一緒に上り下りし、できたら褒めてご褒美を渡す方法は、飼い主様と一緒に動くのが好きな子に向いています。
どちらの方法でも、数回繰り返したら、愛犬が疲れる前に切り上げましょう。

③ 自立移動への移行:サポートを少しずつ減らし、最終的には飼い主様が側で見守るだけにします。

すぐに慣れない子でも焦らないでください。①〜③を一気に進める必要はなく、その子のペースで一つずつ習得させながら、成功体験を積み重ねることが大切です※1。
また、設置後もついジャンプして昇り降りしてしまう子には、都度スロープやステップへ誘導して使い方を教えてあげましょう。
手作りスロープと既製品選びの注意点

市販品を選ぶときにも、手作りする場合にも、確認しておきたい安全性のポイントは主に3つです。せっかく用意したのに使ってもらえない、ということがないようにポイントを押さえておきましょう。
適切な角度
スロープの傾斜角度は20〜25度程度が目安とされています※1。これより急になると、犬が途中で滑り落ちたり、そもそも上るのを嫌がったりする原因になります。特に足腰が弱ってきた老犬には、25度以下のより緩やかな角度を意識すると安心です※4。

確実な滑り止め
表面は、爪が引っかかりやすいカーペット地や凹凸のある素材を選び、底面もしっかり床に固定できるものを選びましょう。固定が不十分だと、昇降のたびにぐらついてしまい、犬ちゃんが怖がって使わなくなる原因にもなります※1。
強度の確保
耐荷重は「犬の体重×安全係数2」を満たすものが理想です※1。たわみや変形のない、しっかりした構造を選ぶことで、繰り返しの使用にも安心して耐えられます。
ハピネスおすすめのステップ&スロープ🐕🐾
●収納型ドッグステップ 3段 | LEMONDA(Amazon)
ステップの段差が浅いので老犬でも上りやすい。ペットグッズやおやつを収納できる点も◎
●犬用スロープ・ステップ変形機能搭載|Gardner Pet(Amazon)
3段ステップとしてもスロープ(2段相当の高さ)としても使える2WAY使用。
公式LINE お友だち登録で
老犬との暮らし
安心3大特典プレゼント
もらえる特典はこちら
-
1
うちの子
シニア犬
レベル診断 -
2
愛犬ちゃんとの
暮らしを整える暮らしの準備
チェックリスト -
3
愛犬の変化記録
シート
+おまけ
お友だち登録でプレゼント
屋外・玄関・車で使う場合の注意点
設置する場所によって、求められる機能は変わってきます。
犬ちゃんの使いやすさと安全性を第一に考えて選んであげてくださいね。
● 屋外・庭
屋内用のウレタン素材をそのまま屋外に置くと、雨水を吸ってカビが発生したり、紫外線で劣化したりすることがあります※1。屋外で使うものは、耐候性・防水性を備えた製品を選びましょう。
● 玄関
靴の脱ぎ履きの邪魔にならない、軽量で取り外しやすいものが便利です。雨の日は足が濡れた状態で使うことも多いため、撥水加工のある素材を選ぶと安心です※1。
● 車
トランクに収納できる、折りたたみ式のスロープが扱いやすくおすすめです※1。車種によって座席までの高さが異なるため、高さを調整できるタイプであれば、より多くの場面で使い回せます。
ハピネスのおすすめ折り畳み式スロープ🚙🐕
●2つ折りドッグスロープ|ottostyle.jp(楽天市場)
耐荷重60㎏の安全設計。滑りにくいEVA素材を使用していて、両サイドには6㎝のエッジがあるので、犬ちゃんが踏み外しにくい構造なのも嬉しい。
まとめ
ステップもスロープも、大がかりな工事をしなくても、今日からすぐにでも始められる足腰のケアです。どちらを選ぶか迷ったときは、まず愛犬の様子をよく観察してあげてください。段差の前でためらう、後ろ足がふらつく、といった小さなサインが、タイプ選びの一番の手がかりになります。
いつまでも元気に、ケガなく過ごしてもらえるように、犬ちゃんにとって心地よい住環境づくりを少しずつ進めていってくださいね。
公式LINE お友だち登録で
老犬との暮らし
安心3大特典プレゼント
もらえる特典はこちら
-
1
うちの子
シニア犬
レベル診断 -
2
愛犬ちゃんとの
暮らしを整える暮らしの準備
チェックリスト -
3
愛犬の変化記録
シート
+おまけ
お友だち登録でプレゼント
【参考文献・情報】



